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雷を英語で言うと 2018年08月07日
日中は厳しい暑さが続いていますが、強い日差しの影響で大気の状態が不安定になると、雷雲が発生しやすくなります。
今日は雷に関するサカイ目を考えていたのですが、英語で雷をなんと言うかご存知ですか?
おそらく、「サンダー(Thunder)」と答える方が多いと思います。
大半の方は、稲妻や稲光を雷として思い浮かべていると思うのですが、これはサンダーとはちょっと異なります。
英語では、サンダーは雷鳴、つまり音のことを意味しています。
日本語でも「万雷の拍手」のように音に関連した表現がありますね。
では、雷光はどう訳されるかというと、光(Light)を語源とした「ライトニング(Lightning)」なんです。
英語の「雷」は、雷鳴と雷光で別々の表現があるなんて不思議ですね。
自分なりにその理由を考えてみました。
雷鳴は音なので音速(秒速約340m)で伝わりますが、雷光は光なので光速(秒速約30万km)で伝わるため、落雷のあった場所から遠く離れたところでは、雷光は見えても雷鳴は聞こえないということがあります。
真夏の雷は内陸の山沿いの地域でよく発生しますが、日本はイギリスと比べると山がちで、森林率も高くなっています(日本:68%、イギリス:13%)。
※最高峰の山は、日本:富士山(3,776m)、イギリス:ベン・ネビス山(1,344m)
何が言いたいかというと、イギリスでは平地が多く雷雲は居住地から離れたところで発生し、雷光は見えても雷鳴は届きにくかったために、サンダーとライトニングの2つの言葉が生まれたのではないでしょうか。
一方日本では、落雷がよく発生する山の付近でも人が住んでおり、雷鳴と雷光をほぼ同時に見聞きできたことで、「雷」だけで雷鳴と雷光の両者を示すようになったのかもしれません。
この仮説を検証するため、イギリスに行かなければいけませんね(笑)