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酒井晋一郎

天気のサカイ目

天気予報の適中率 2021年06月04日

梅雨の今の時季は毎日の天気予報が気になりますが、気象庁では発表した天気予報に対して、その精度をあとから検証しています。

 

予報と実況の天気の組み合わせを簡単にパターン化すると、

 

① 予報:「降水あり」 → 実況:「降水あり」

② 予報:「降水あり」 → 実況:「降水なし」

③ 予報:「降水なし」 → 実況:「降水あり」

④ 予報:「降水なし」 → 実況:「降水なし」

 

以上の4つの組み合わせになるのですが、このうちの①と④のパターンになる割合のことを「適中率」としており、客観的な評価の基準となっています。

 

降水の有無(1ミリ以上の降水)について、気象庁が検証した結果(1992年~2020年)がこちらのとおりです。

210604適中率(年間・6月).jpg

年間の適中率は、あすの予報が最も高くて85%、日にちが経つごとに低下して7日後には67%まで下がります。

6月の適中率と比較すると、全体的に精度が悪くなっていて、7日後の予報の適中率は56%まで下がります。

 

なお、6月だけでなく、7月・8月も適中率が低い傾向にあるのですが、今の時季に適中率が低下するのは、理由があります。

1つは、梅雨明け後が中心になりますが、夕立の予報が難しいこと。

もう1つは、梅雨前線の動きや強さを正確に予測するのが難しいためなんです。

 

予想ほど雨が降らないこともあれば、予想以上に雨雲が発達することもあります。

梅雨の大雨の時季は、しっかり最新の情報を確認して、防災に役立てましょう。

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