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入梅と絵暦 2021年06月11日
九州南部では梅雨入りから1か月経ち、今日は暦では「入梅」になったので、梅雨も本番に入ったと言えそうですね。
なお、「入梅」は雑節と言われ、二十四節気とは異なるものです。
簡単に違いをまとめると、「立夏」や「夏至」などの二十四節気は、1年を24等分し、その区切りにつけられた名称のことです。
そして「入梅」や「半夏生」などの雑節は、二十四節気以外で季節の目安になるような日のことを言います。
さて、「入梅」というと紹介したくなるのが絵暦です。
江戸時代には、文字が読めない人のために絵暦が使われていて、「入梅」はこのような絵が使われています。
左側にあるのが日付で、サイコロが月を示しているので4月。
お重(10)が2つと三角形が3つで23日。
つまり、この年は旧暦の4月23日が入梅でした。
そして右側の人物は何かを持ち運んでいますね。
これは、荷物を奪う「荷奪い(にうばい)」から、「入梅(にゅうばい)」を連想させているんです。
現代でいう脳トレのようですが、なかなか面白いですね。