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梅雨が明けても不安定な天気 2021年07月16日
九州南部では11日に梅雨明けが発表されましたが、安定した晴れの日が続きませんね。
「梅雨明け十日」という言葉があるように、梅雨が明けると高気圧に覆われ、10日間くらいは安定した晴れが続くことが多くなっています。
実際に過去3年間の状況を調べてみたところ、梅雨明け翌日から10日以上は降水量0ミリの日が続いていたので、少なくともこの数年は「梅雨明け十日」が成立していました。
では、なぜ梅雨が明けても安定した晴れの日が続かなかったのか、天気図を使って検証していきます。
九州南部で梅雨明けが発表された7月11日の天気図では、太平洋高気圧が沖縄・奄美から九州にかけて張り出し、夏空が広がりました。
このまま張り出し続ければ、安定した晴れの日が多くなるのですが、高気圧が張り出す中心は、今日にかけて北日本に移っています。
この場合、九州は高気圧のへりの部分に当たるため、湿った空気が入りやすくなります。
今週はこのような気圧配置が多かったため、晴れ間はあっても雲が多く、上空の寒気も加わったことで天気が急変しやすくなっていました。
特にこの週末は、暖かく湿った空気が強く流れ込むため、大雨のおそれがあります。
梅雨明け前の心構えを思い出して、大雨による土砂災害などに備えてください。