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台風が北上する理由 2021年07月23日
台風6号は比較的スピードが遅く、影響が長期間続いていますね。
ところで、台風は発生する時季や気圧配置によって、西や東に進路を変えますが、南の海上で発生し、次第に北上する、という点は大体共通しています。
台風が北上するのは、台風の中での力の働き方が関係しています。
台風の内側には、「気圧傾度力(気圧が低い中心付近に向かう力)」、
台風の外側には、「遠心力(回転する物体が外向けに受ける力)」、そして「コリオリの力(地球の自転に伴う見かけ上の力)」
といった主に3つの力が釣り合っています。
このうち、「コリオリの力」は赤道から離れるほど強くなります。
すると、台風の南側より、北側の方が「コリオリの力」は強くなるため、次第に北に引っ張られます。
これが、台風が北上するメカニズムです。
なお、「コリオリの力」が「見かけの力」であることは、VTRで紹介した宮崎科学技術館内の装置で体験することができます。
「コリオリの力」の仕組みを言葉や図だけで説明するのは難しいので、訪れた際は体験してみてくださいね。