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番組表
台風の発達と海水温 2021年08月06日
日本の周辺に近付いている台風9号と10号の進路には注意が必要ですが、9号はあさってには熱帯低気圧に変わり、10号も勢力はあまり発達せず、風速25メートル以上の暴風域は伴わない見込みです。
なお、台風の発達に大きな影響を与えるのが海水温の高さなのですが、現在、日本の南北で大きな違いが現われています。
こちらが昨日の海水温の平年との温度差を表した図です。
すると、一目瞭然ですね。
日本海から北海道の東にかけて真っ赤で、平年の海水温を大きく上回っています。
反対に日本の南の海上、特に東シナ海では青いエリアが広がっていて、平年の海水温を下回っていることがわかります。
このように、海水温の分布が南北で大きく分かれた理由なんですが、最近の天候が影響しています。
7月中旬以降、太平洋高気圧が北日本中心に張り出し、晴れて気温の高い日が多かったことで、海水温も平年より高くなりました。
一方で、東シナ海では、台風6号が海上を進んでいたことで、海水をかき混ぜ、海水温を下げていたんです。
今回発生した台風9号と10号は、低い海水温の影響で発達が抑えられましたが、台風シーズンはこれからが本番です。
台風情報が発表された際は、進路や強さをこまめに確認してください。