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番組表
長雨で涼しさもつづく 2021年08月20日
先週から大雨が続いていて、県内の観測地点では平年8月の2倍以上の雨量を記録しているところもあります。
また、記録的な観測値は雨だけではなく、気温にも表れています。
雨の影響で涼しい日も続いているので、宮崎市で真夏日にならなかった日、つまり最高気温が30度未満だった日がどれだけ続いたのか調べてみると、今日で10日間連続となっています。
本来猛暑や残暑が続きやすい8月としては、1932年以来89年ぶりのことなんです。
異例の涼しい夏になっています。
ちなみに、夏本番である7月から8月の2か月間でみたとき、真夏日にならない日がどれくらい続いたかも調べてみたところ、
最も長いのは1925年の記録で、7月24日から8月13日までの21日間。
真夏なのに真夏日にならない日が3週間も続いていたんです。
なお、1925年当時の気圧配置を振り返ると、
太平洋高気圧が東日本を中心に張り出していたために九州への張り出しが弱く、高気圧の周りから湿った空気が入りやすくなっていました。
さらに、台風の通り道にもなっていたため、真夏でも晴れる日が少なく、気温も上がらない日が多くなっていたんです。
今年の夏も1925年と同じような気圧配置になる日が多く、真夏なのに真夏日にならない日が多くなった、と言えますね。
なお、週末も雨が降りやすいものの、30度前後まで上がり蒸し暑くなりそうです。
最近の涼しさに体が慣れてしまったかもしれませんが、残暑の時季になっています。
改めて熱中症対策を行うようにしてください。