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夏の終わりの鳴き声 2021年08月27日
今週は暑さが復活して厳しい残暑となっていますが、秋の気配も少しずつ感じられています。
夏の終わりになり、秋が近づいてくると、セミの鳴き声が変化してきていることに気付いているでしょうか。
梅雨明け頃からは、アブラゼミの「ジリジリジリジリ」といった鳴き声が多く、夏の終わりにかけて耳にしていると思います。
なお、8月後半頃からは、ツクツクボウシの「オーシー ツクツク」といった鳴き声が目立ってきています。
ちなみに、左がアブラゼミ、右がツクツクボウシです。
元々、ツクツクボウシが鳴くピークは8月後半から9月頃なので、残暑が厳しくてもセミは季節の変化を感じているようです。
ちなみに、ツクツクボウシには、九州の地名にちなんだ伝説があるのですが、
その地名とは、次のうちどれでしょう。
①福岡の筑紫(ちくし・つくし)、②宮崎の椎葉(しいば)、③鹿児島の志布志(しぶし)
正解は、
①筑紫(ちくし・つくし)です。
これは、旅先で亡くなった筑紫の人が、セミに生まれ変わって、「筑紫、恋しい(つくし、こいしい)」と故郷を思って鳴いているのが、「ツクツクボウシ」というように聞こえる、というちょっと切ない伝説なんです。
夏の終わりのもの悲しさも重なったのかもしれませんね。
まだまだ残暑が続きますが、セミの鳴き声の変化で、季節の移ろいを感じてみてはいかがでしょうか。