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秋雨前線が停滞 2021年09月03日
今週は厳しい残暑が続きましたが、これから来週にかけては前線の影響で天気がぐずつくこともあって、猛暑日寸前の暑さは収まりそうです。
なお、8月中旬ごろも前線が停滞していて長雨となりましたが、その時の様子と比較してみたいと思います。
こちらが、先月の長雨の降り始めに当たる、8月11日の天気図です。
前線が九州南部付近に停滞していて、まとまった雨を降らせていました。
なお、上空の太平洋高気圧の様子を確認すると、大陸から太平洋の沿岸にかけて、広い範囲で強く張り出しています。
この状況では、九州にかかっていた前線は、「秋雨前線」というよりは、梅雨の終わりの時季の「梅雨前線」に近いように感じます。
実際、雨の降り方としても、梅雨の末期のころのような大雨となり、前線が離れた後は、梅雨明け直後のような猛暑となりましたね。
同じように前線が停滞している今日の天気図では、どうなっているでしょうか。
九州を中心に秋雨前線が停滞している様子が分かりますね。
8月の長雨の際には、上空の高気圧が大きく張り出していましたが、今朝の時点では、日本列島にはまったくかかっておらず、勢力がかなり弱くなっていることが分かりますね。
太平洋高気圧はこのあとも盛衰を繰り返しますが、季節は秋へと進んでおり、勢力が弱まっていく傾向にあります。
このため、前線が解消された後は厳しい残暑は収まり、秋らしい天気の日が多くなるのではないでしょうか。
来週にかけて再びすっきりしない天気が続きますが、さわやかな秋晴れの日を楽しみに待ちたいですね。