NOW ON AIR !
番組表
偏西風のメカニズム 2021年09月17日
台風の影響で長く続き、県内は各地で大雨となりましたが、台風はようやく速度を上げて離れていきそうです。
台風は日本付近まで近づくと、偏西風と言われる上空の風に乗って速度を早めます。
偏西風は地球規模の流れになっていますが、そのメカニズムを紹介します。
地球上の気温分布としては、太陽に近い赤道付近で気温が高く、反対に太陽から離れた北極・南極付近では気温が低くなっているので、北半球の南北で温度差が大きくなっていますね。
この温度差を小さくするため、赤道の暖かい空気は北極方面へと向かいます。
この際に、地球の自転による力が右向きに働くことで、空気の流れは西から東の方向へと向かいます。
そして、南北の温度差が大きくなるほど、この空気の流れが強くなります。
このため、日本付近の場所で、偏西風またはジェット気流とよばれる、強い風の流れが生まれるんです。
このあと台風は速度を上げて九州から離れますが、吹き返しの風が強くなります。
台風から離れた後の強風にもご注意ください。