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春の強風 2019年03月27日
3月は「春一番」などの強風が吹くことが多いのですが、「その理由はなぜですか?」との疑問を昨日紹介しました。
質問をくれた方の娘さん(2歳)が「風さんやめてー」と言っているようなので、強風を止めてあげたいところですが、もう少し風の強い日は続きそうです。
宮崎県では風速10メートルが強風注意報発表の目安となっているので、宮崎市で10メートル以上の強風が吹いた日が何日あるのか、平年の月別日数を調べてみました。
すると、3月の強風日数が多いのは体感しているとおりでしたが、春はまだ遠い12月から強風の日数が急に伸びています。
つまり、「春だけ」でなく、「冬から春」の強風の日が多いことが分かります。
冬と春に吹く強風の違いは、天気図を見るとよくわかります。
昨年末12月28日の天気図が冬に典型的な気圧配置となっていたのですが、このときはシベリアで高気圧が発達し、日本付近に張り出していました。
等圧線に沿って、北からの冷たい寒気が強く流れ込むことが冬の強風の理由です。
そして春の強風の原因は、今月26日の天気図が特徴をよく表しています。
低気圧が九州の東へと離れた後で、大陸からは次の高気圧が近づいているように、春の今の時季は低気圧と高気圧が短い周期で通過します。
両者が交代するときに等圧線の間隔が狭くなり、特に低気圧の東側で強い南風、西側で北からの強風が吹きやすくなります。
4月後半からゴールデンウィークごろになると、安定して高気圧に覆われるため、そのころには強風が吹く日も少なくなりそうです。
今年のゴールデンウィークは10連休あるので、風さんを気にすることなく思い切り外で遊べそうですね。