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酒井晋一郎

天気のサカイ目

今シーズンの冬は寒い? 2021年10月29日

昼間は暖かくても朝晩は冷え込む日が多くなってきました。

この冬の寒さがどうなるのか、気象庁の長期予報を元に見ていきたいと思います。

 

今週発表された九州南部の3か月予報の平均気温では、

11月:ほぼ平年並み

12月:平年並みか低い

1月:平年並みか低い

となっていて、真冬の時期に当たる12月・1月の平均気温が低めの予想となっています。

 

さて、今年の冬の寒さが厳しくなるメカニズムなのですが、海水温や偏西風などが関係しています。

現在の海水温の状態ですが、太平洋の東側で海水温が平年よりも低く、西側のインドシナ半島付近での海水温が高くなっていて、ラニーニャ現象と言われる状態に近づきつつあります。

211029今冬の特徴1.jpg

 

この場合、海水温の高いインドシナ半島付近での積乱雲の活動が活発化するため、日本付近を流れる偏西風が影響を受けて、蛇行する見込みです。

偏西風の蛇行によって、大陸からの寒気が日本に入りやすくなるため、今シーズンの冬は寒い冬になる可能性が高くなっています。

211029今冬の特徴2.jpg

 

また、寒い冬になる可能性は地域によってばらつきが出る予想です。

こちらの12月から2月、冬の平均気温の見通しを地方ごとに色分けしたものです。

211029全国冬予報.jpg

北海道や東北では、ほぼ平年並みの冬の寒さになる予想となっているものの、西に行くほど、気温が低くなる確率が高まっていることが分かります。

この冬、九州では寒気の影響をより強く受けるため、寒い冬となりそうです。

 

12月になって急に寒くなる前に冬の備えをした方がよさそうですね。

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