宮崎市ではすでに「初霜」「初氷」が観測されていますが、非常に強い寒気によって、週末から週明けにかけては「初雪」が観測されるかもしれません。

昨年初雪が観測された2020年12月30日の衛星画像を見ると、九州に雪雲がかかっていることが分かりますね。

ただ、宮崎市付近に注目すると、沿岸付近では雲がかかっておらず晴れ間が出ていることが分かるでしょうか。

実は、九州で雪が降るような天候のときは、宮崎では晴れていることが多いんです。

なぜ宮崎では晴れているのに雪が降るのか、これには九州の地形が関係しているので、その理由を紹介したいと思います。

大陸からの寒気が強まると、東シナ海で雪雲が発達し、九州山地にぶつかります。

このときに雪が降るのは主に九州の西側となります。

寒気の流れ込みが非常に強くなる場合、九州山地に降った雪が強風で流され、宮崎まで届きます。

このため、宮崎で晴れていても雪を観測することがあるんです。

　
なお、宮崎で雪が降る時間は短く、５分くらいしか雪を観測できないことがあるため、建物の中にいると気づかない人が多いかもしれませんね。

宮崎市などの平野部では、雪がちらつく程度となりますが、山沿いでは大雪になるおそれもあるので、車の運転などに注意が必要です。