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季節の変化は衛星画像にも 2022年01月28日
今週は暖かくなる日もあって、季節の変化が感じられますが、衛星画像で撮影した雲の様子からも、季節が変わりつつあることが分かります。
全国的に厳しい冷え込みとなっていた、2週間前(1月14日)の衛星画像を振り返ってみると、
上空には大陸からの非常に強い寒気が流れ込んでいて、東シナ海の海上には、広い範囲で筋状の雲がかかっていました。
今朝の衛星画像では、海上の雲の様子はガラッと変わっていて、厚い雲が大陸から奄美諸島付近にかけて、東西に伸びています。
寒気による筋状の雲も発生してはいるものの、朝鮮半島の西側という、狭い海域に限られていますね。
なぜ、このように2種類の雲ができているのか、メカニズムを解説していきます。
筋状の雲は、海水温が高いところの上空に「冬の寒気」が流れ込んでくることで、その温度差によって発生する雲です。
また、東西に帯状に広がっている雲は、北からの寒気に対して、南からの暖かい空気が流れ込んでできた雲なので、「冬の寒気」と「春の暖気」によってできた雲となっています。
季節が進んで、春の暖かい空気が入り始めているので、衛星画像を見るだけでも、雲の形や性質が変わってきていることが分かりますね。