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梅雨入りの発表はまだ? 2022年06月03日
1週間前のオンエアの時点では、「今週にも梅雨入りするのでは」と話していましたが、当てが外れていて、梅雨前線の北上が遅くなっていますね。
いつになったら梅雨入りするのか、気になっている人が多いと思いますが、ここで○×クイズです。
「これまでに、梅雨入りの発表がなかったことがある。○か×か。」
正解は、「○」
1963年は、近畿地方・四国地方で梅雨入りの発表がありませんでした。
1951年の統計開始以来、梅雨入りの発表がなかったのはこのときだけで、九州南部を含むそのほかの地域では、毎年梅雨入りが発表されています。
平年の梅雨入り日は、
近畿地方...6月6日、四国地方...6月5日、九州南部...5月30日
となっていますが、
1963年の観測記録は、
近畿地方...特定できない、四国地方...特定できない、九州南部...5月28日
となっています。
なぜ近畿地方・四国地方の梅雨入りを特定することができなかったのか、1963年5月の日照時間に注目してみました。
代表的な地点として、近畿からは大阪、四国からは高松を選んでいます。
この月の日照時間は70~100時間で、平年の4割~5割の日差ししかなく、大阪と高松では観測史上最も日照時間が少なくなっていました。
これを踏まえると、例年の梅雨入り前の時季から天気がぐずついていたことで、いつからが梅雨なのか判断がつかなかったからなのではないか、と思います。
なお、今年は1963年と異なって晴れている日も多く、梅雨前線は北上の機会をうかがっています。
いずれは梅雨入りするので、今のうちに大雨への備えをしておくことが大切ですね。