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番組表
梅雨入り時期が入れ替わる 2022年06月10日
今年は、九州南部での梅雨入りが足踏み状態になっているところで、関東甲信地方が先に梅雨入りしています。
今回は梅雨入りする順番に注目して見ました。
平年の梅雨入り日ではどうなっていたのか、地域ごとに見ていきましょう。
最も梅雨入りが早い沖縄地方は5月10日に梅雨入りし、奄美地方がその2日後に続きます。
次に梅雨入りするのが九州南部で、5月30日の梅雨入りです。
1週間ほど遅れた6月上旬には、九州北部から関東甲信にかけて次々と梅雨入りします。
最終的に北陸や東北地方へ梅雨前線が到達するのが、6月中旬となっています。
このように平年では、南から北へと順番に梅雨入りしていくことが分かります。
なお、梅雨入りの順番が入れ替わって、九州南部よりも関東甲信で先に梅雨入りしたことがあるのは、1951年の統計開始以来、今回を含めて5回目だけです。
17年ぶりに梅雨入りの順番が入れ替わりました。
では、これを踏まえて問題です。
極端なケースとして、「東北の梅雨入りが沖縄より早かったことがある。」
○か×か、どちらでしょうか。
正解は、「○」なんです。
1963年に観測された記録で、6月3日に東北南部が梅雨入りし、翌日に沖縄で梅雨入りしています。
このときは、ゴールデンウィーク中に東海地方で梅雨入りするなど、先に本州で梅雨前線がかかったため、梅雨入りの順番が入れ替わりました。
梅雨入りのタイミングが地域で入れ替わる、異例の梅雨になりそうですが、防災の気持ちは変わらずに持ち合わせておきましょう。