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酒井晋一郎

天気のサカイ目

雷が「稲妻」といわれるのは? 2022年08月19日

落雷や雷のことを「稲妻」ともいいますが、なぜ、雷が「稲」の「妻」なのか、理由を知っていますか?

 

稲を含む、植物の生長に必要な要素の1つが「チッ素」です。

「チッ素」は空気の成分の約80%を占めていて、「酸素」よりもありふれていますが、植物は空気中の「チッ素」を直接取り込むことはできません。

220819-1空気の成分.jpg

 

このときに活躍するのが「雷」です。

 

雷の放電によって空気中のチッ素と酸素が結びつき、雨に溶けて地上に降ります。

220819-2稲妻の成り立ち.jpg

すると、チッ素が雨と一緒に土壌に浸み込むため、植物は根っこからチッ素を取り込むことができるんです。

 

つまり、雷が落ちることによって、稲は空気中のチッ素を利用することができ、たくさんの稲穂を実らせることができます。

このことから、雷は「稲」にとって豊作をもたらすよき伴侶、「妻」のような存在として、「稲妻」と言われるようになったそうなんですよ。

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