NOW ON AIR !
番組表
「さんずい」の漢字 2019年05月03日
「さんずい」は水に関する漢字の部首なので、よく気象用語でも使われます。
例えば、気温や湿度のほか、波浪や潮汐といった海に関する言葉。
浸水や洪水、河川の氾濫、土石流といった河川の災害に関する言葉などが挙げられますね。
また、注意報や停滞前線といった専門用語にも使われています。
ところで、今日は憲法記念日ですが、憲法の「法」も「さんずい」の漢字です。
なぜ「法」が水に関係しているのか、ご存知ですか?
「ホウ」という漢字はいくつかあって、よく使われるのは「法」ですが、「灋」という漢字も「法」の異体字です。
異体字の「灋」を分解すると成り立ちがよく分かります。
「さんずい」はもちろん水の意味ですが、右上の難しい部分は「鹿と馬に似た珍獣」、右下の「去」という部分は「押し込める」という意味があるそうです。
この漢字のイメージを絵に表したものがこちらです。
謎の珍獣の原画を描いてくれたのは、UMKアナウンサーの荒尾まき画伯です。
これが「法」の語源で、池の中の島に珍獣を押し込め、外に出られない状態を表しています。
枠の中では自由だけれども、枠の外には出られないということなので、規則やルールにつながる漢字なんです。
もちろん、気象予報士も「気象業務法」という「法」の枠組みの中で予報をしています。
さて、完全に天気の話から脱線しましたが(笑)、ゴールデンウィーク終盤の天気を「さんずい」の漢字を使って表現すると、、、
「晴れて気温が高く、汗ばむ陽気の日が多いでしょう。
なお、湿度が低いため、清々しい天気となりそうです。」
よいゴールデンウィークを!