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酒井晋一郎

天気のサカイ目

2月はなぜ短い? 2023年02月24日

2月も下旬となって、来週は早くも3月です。

2月は「逃げる月」と言われているように、気づいたら終わっていますよね。

 

2月の日数は普段は28日、うるう年のときでも29日しかありませんが、「2月30日」という日付が存在したことがあるでしょうか。

「ある」か「ない」で考えてみてください。

 

 

 

 

 

正解は

 

 

 

「ある」だったんです。

 

 

現在の暦が使われるようになったのは明治6年(1873年)からで、明治5年までは月の満ち欠けに対応した旧暦が使われていました。

月は約29.5日の周期で満ち欠けをするため、旧暦ではひと月の長さが29日か30日となります。

このため、2月が30日まである年もあり、来月21日は旧暦で2月30日になっているんですよ。

 

ちなみに、2月の日数が28日と、他の月と比べて極端に少ないのは、古代ローマ時代の暦が関係しています。

230224古代ローマ暦.jpg

古代ローマでは、1年の月数は10しかなく、農業をしていない時期は日付がありませんでした。

春めいてくると王様が新年を宣言する、変則的な暦でした。

のちに1月・2月も追加されましたが、2月は年末に当たっていたため、年間の日数調整に使われて、月の日数も減らされてしまったんです。

 

2月が早く終わってしまうのは残念ですが、春が本格化する3月がやってくるのも楽しみになりますね。

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