番組表
この暑さはどこから? 2019年05月24日
今日も暑さがつづいていて、県内すべての観測地点で今シーズン1番の気温となりました。
また、串間市では2日連続で5月の観測史上1番の暑さを更新しています。
週末にかけても暑さが続き、季節外れの記録的な暑さとなりそうです。
さて、この暑さは大陸から進んできた暖気の影響によるものなのですが、果たしてどこから来たのか、調べてみました。
今朝の上空1500m付近の気温を調べてみたところ、6月中旬並み(15℃)の空気に九州がすっぽりと覆われていたほか、すぐ西側には真夏並み(18℃)の熱気が近づいてきています。
この熱気の起源を3日ほど遡った場所にあったのは、タクラマカン砂漠でした。
つまり、砂漠の熱気が時間をかけてやってきたということです。
ちなみに、タクラマカン砂漠は非常に乾燥し、夏は40度前後まで気温が上がります。
地名の由来には諸説ありますが、過酷な環境であることから、現地のウイグル語で「死の世界」を意味する言葉が語源なんだそうです。
また、この砂漠の東部には、「さまよえる湖」の異名を持つロプノール湖があります。
湖に流れ込むタリム川の流路が変わりやすいため、湖の場所が変わるそうです。
現在はダム建設の影響などで完全に干上がっているらしいのですが、大学受験のときに世界史の参考書で「楼蘭遺跡とさまよえるロプノール湖」のことが書かれているのを読んで以来、いつか行ってみたいと思っていた場所でした。
再び水脈が変わることがあれば、砂漠に湛えられた湖を目にしたいものです。
いつの間にかタクラマカン砂漠の話がメインになってしまいましたが(笑)、砂漠起源の熱気だけでなく、これから南からの暖気も加わりそうなので、熱中症には十分ご注意ください。
また、大気汚染物質に由来する光化学オキシダントが発生しやすくなっているので、お出かけの際は県が発表する情報も確認するようにしてください。
みやざきの空
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