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アジサイと紫陽花 2019年06月07日
九州南部が梅雨入りして1週間。
今日は宮崎市でアジサイの開花が発表されました。
アジサイは漢字で「紫陽花」と書きますが、雨が多い梅雨に咲く花なのに、なぜ「陽」という漢字が使われているのか知っていますか?
「アジサイ」が「紫陽花」と書かれるようになったのは、こんなエピソードがあります。
今から1000年以上前の中国に、白居易という有名な詩人がいました。
その詩人がある花を紫の陽の花、ということで「紫陽花」と名付けました。
そして「紫陽花」を日本語に訳すとき、当時は写真もなかったので、「紫陽花」という花は「アジサイ」のことではないか、と考えました。
しかし、「紫陽花」は「アジサイ」とは別の花だったので、勘違いによって「アジサイ」に「紫陽花」という漢字が当てられたんです。
そう言われると、元々の「紫陽花」がどんな花だったのか気になりますよね。
本来の「紫陽花」ではないか、といわれている花がこちらの花です。
近くでは確かにアジサイのように見えますが、アジサイとは別の花、ライラックという花なんです。
アジサイと比べてみると、どちらも紫の小さな花が集まっているので、勘違いするのも無理はありませんね。
ライラックは寒さに強く暑さに弱いので、北海道ではよく咲いているようなのですが、宮崎ではあまり見られません。
ただ、県内は桃源郷岬など、アジサイの名所がたくさんあるので、色とりどりのアジサイを眺めながら、梅雨を楽しんで過ごすのもいいかもしれませんね。