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番組表
今年の梅雨の降水量 2019年06月14日
今日は朝から各地で雨が降り、今夜このあとも雨脚が強まりそうです。
ただ、しばらくは梅雨の晴れ間が続いていたため、梅雨入り後の降水量としては少なめに感じているのではないでしょうか。
九州南部が梅雨入りして、今日がちょうど2週間となりますが、梅雨入り日を含めたこの15日間での宮崎市の降水量は120.5ミリ(今日17時まで)。
平年6月の1か月の降水量が429.2ミリとなっているので、まだ2~3割程度しか降っておらず、梅雨の雨の降り方としてはペースが遅くなっています。
過去にも同じような状況がないか調べてみたところ、2016年(私がUMKの気象予報士になった年です!)が似たような傾向となっていました。
2016年の梅雨入り日は5月24日、梅雨入りから15日間の降水量は109ミリでした。
梅雨明けの7月18日まで同じペースで雨が降ったと仮定すると、計算上はおよそ400ミリで、比較的雨の少ない梅雨となります。
ただ、実際に降った雨の量は、梅雨序盤のペースのようにはいきません。
ひと雨ごとに降水量が増えて、6月下旬には降水量は500ミリを大きく超えています。
梅雨の後半に大雨が相次いだことで、梅雨明けまでに降った雨の量は最終的に1000ミリ以上となっています。
これは宮崎市の平年の年間降水量の約4割に相当する雨の量です。
つまり、2016年の梅雨の時期の雨の降り方から言えることは、梅雨の前半に雨が少なくても、後半に何度も大雨が降ることがあるということです。
梅雨の時期は、後半になるほど空気中の水蒸気の量が多くなるため、大雨になりがちです。
週末は晴れ間が戻るため、梅雨の晴れ間のうちにハザードマップの確認など、防災対策を行うようにしてください。