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番組表
各地で記録的な大雨 2019年07月05日
先週末から今週の半ばにかけて、梅雨前線が同じところで停滞したため、各地で記録的な大雨となりました。
72時間の降水量としては、日南市油津で観測史上最大となったほか、宮崎市などで7月の観測史上最大となっています。
記録的な72時間降水量を観測した地点
【観測史上最大】
日南市油津 544.0ミリ
【7月の観測史上最大】
宮崎市 426.0ミリ
宮崎市赤江(宮崎空港) 423.0ミリ
都城市 637.0ミリ
日南市深瀬 622.5ミリ
串間市 484.0ミリ
梅雨明けまではまだ時間がかかりそうなので、特に今回の大雨で土砂が流出したところなどでは、比較的少ない雨でも土砂災害に注意が必要です。
さて、大雨をもたらした梅雨前線ですが、どのくらい同じ場所に停滞していたのか、6月29日から7月3日にかけての梅雨前線の位置(すべて午前9時)をまとめて表示するとこのようになります。
前線が束のようになっていて、九州から離れなかったことが分かります。
同じ場所にとどまっていた原因は、梅雨前線の南北に位置していた、黄海付近の高気圧と太平洋高気圧です。
どちらも同じくらいの勢力だったため、2つの高気圧の間で発生した梅雨前線は動くことができず、さらに熱帯低気圧から運ばれた大量の暖かく湿った空気も供給されたことで、降水量も記録的な多さとなりました。
今後の梅雨前線は今週のように同じところにとどまらず、ある程度南北に変動しますが、来週の後半には前線上の低気圧が近づき、大雨のおそれがありそうです。
週明け以降は、最新の気象情報にご注意ください。