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番組表
雷が多いところは? 2019年07月26日
以前西都市の小学校で講座を行ったときに、生徒のみなさんからお礼や感想をたくさんいただきました。
中には質問もたくさん書かれていたので(ふせんを貼ったところが全部質問!)、梅雨明け後の今の時季にぴったりな「なぜ雷が発生するのか?」という質問を番組でも紹介しました。
上空高くまで発達した積乱雲の中では氷の粒ができているのですが、雲の中では強い上昇気流が起こり、氷の粒がお互いにぶつかります。
すると、静電気が発生し、小さな氷はプラス、大きな氷はマイナスの電気を持ち、地上ではプラスの電気となります。
こうして静電気が一定以上たまると、マイナスからプラスに向かって一気に電気が流れ、雲の中や地上で雷が発生する、というのが雷の仕組みです。
では、ここで問題です。
全国で雷の観測日数が年間で最も多い地点(59地点で観測)はどこでしょう。
4つの地点を候補に選びましたので、考えてみてください。
① 亜熱帯気候で夏はスコールが多発する、沖縄県那覇市
② 降水量が多いのに日照時間も長い、宮崎市
③ 冬は雪雲が発達して豪雪となる、石川県金沢市
④ 夏は「雷銀座」と言われる、北関東の栃木県宇都宮市
正解は、
③の石川県金沢市の42.4日で、宮崎市(24.1日・14位)の倍近い日数です。
実は、北陸などの日本海側の地域では、冬の豪雪の時にも積乱雲が発達し落雷も発生するので、夏の雷と合わせると落雷の日数がかなり多くなるためなんです。
これから夏休みでキャンプなどのアウトドアに出かける方も多いので、夕方ごろからの空の様子には注意して、夏の思い出をたくさん作ってきてくださいね。