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ありえない温度? 2019年01月24日
世界の観測史上最高気温は、1913年7月10日アメリカ合衆国・デスバレーで記録された56.7度とされています。
私は真夏のデスバレーを訪れたことがありますが、そのときは48度くらいまで上がり、呼吸が苦しくなるような灼熱の熱さだったことを覚えています。
先日紹介した質問は、「スマホの天気予報で、気温が60度となっているのはなぜ?」というものだったのですが、ありえない温度ではないんです。
主に使われている温度の単位は2種類あって、日本で使われているのはセ氏(摂氏)ですが、もう1つがカ氏(華氏)です。
正式には、セルシウス度(℃)、ファーレンハイト度(°F)といわれていて、それぞれ考案した学者の名前から名づけられた単位です。
なお、セ氏は世界中で使われていますが、カ氏はアメリカやジャマイカなど、一部の国での使用となっています。
60度というとんでもない数字は、スマホの気温表示がカ氏の設定になってしまっていたために表示されたものだったんです。
私もセ氏とカ氏の宮崎市の気温を同時刻(1月22日午後2時)に確認したら、セ氏14度・カ氏57度の表示となりました。
以前の仕事でニューヨークに駐在していた際は、当然ながらテレビも新聞もすべてカ氏表示でした。
はじめは戸惑いますが、慣れるとなんとなくわかるもので、感覚的には90度前後はかなり暑く、60度から70度台はちょうどいい気温。
30度から40度台は寒いけどなんとかなるレベルで、10度以下は極寒、というように感じていました。
また、アメリカに赴任した際に早い段階で知ることになるのが、カ氏からセ氏への簡単な変換法です。
私の場合、(カ氏温度-30)÷2 ≒セ氏温度 と教えてもらいました。
ちょっとした「駐在員あるある」かもしれません(笑)
カ氏57度はセ氏に直すと約13.9度なので、(57-30)÷2=13.5となり、近い数字になります。
アメリカを訪れる際には、ぜひ試してみてくださいね。