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蕾と雷の関係は? 2020年03月27日
今週は25日(水)に桜の開花が発表されました。
去年より3日遅かったのですが、平年より1日遅いだけなので、ほぼ平年並みの開花と言えます。
開花したばかりなので、つぼみのままの樹が多くなっていますが、今回はつぼみに関する雑学を紹介します。
「つぼみ」を漢字で書くと、どのように書くかご存知ですか。
「蕾」が頭に浮かぶと思いますが、「莟」とも書きます。
「莟」の方は、くさかんむりに「含」と書き、花が内側に含まれているという意味なので、イメージしやすいと思います。
よく知られている「蕾」の方は、くさかんむりに「雷」という字を書きますが、なぜ「雷」が関係するのかよく分かりませんね。
では、ここで問題です。
「蕾(つぼみ)」と「雷」の関係は何でしょう?
①雷はつぼみの成長を早めるから。
ちなみに、雷が多い年は豊作になる、という言い伝えもあります。
②避雷針のように、雷はつぼみや枝の先に落ちやすいから。
③自然現象の雷は一切関係ない。漢字の成り立ちに関するもの。
正解は、
③「関係ない」でした。
「雷」はあめかんむりに「田」と書きますが、「田」を3つ重ねて「靁」と書く異体字があります。
この3つの「田」は、ごろごろと積み重なっている様子を意味しています。
この積み重なっている様子が、いくつも花のつぼみが重なっている状態を表すようになったため、くさかんむりに「雷」と書いて「蕾(つぼみ)」となったんです。
桜は開花したばかりなので、つぼみが重なっている状態の樹が多くなっていますが、
来週にかけて、つぼみが綻んで満開に向かっていきそうです。