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桜の満開はいつ? 2020年04月03日
昨日宮崎市内の桜の開花状況を探ってきたところ、垂水公園や天ヶ城公園は満開でした。
気象台の標本木が8割程度咲くと満開が発表されるのですが、今朝の時点でも1分程度しか咲いていません。
去年の満開日は4月5日、平年でも4月2日なので、いつ満開が発表されてもおかしくないのですが、今年は遅くなりそうです。
これだけ時間がかかると、満開にならないのではないか、と思うかもしれませんが、実は、「満開が発表されない」、ということはありえます。
宮崎市よりも南に位置している鹿児島県の種子島では、現在は観測していないものの、1953年から2007年まではソメイヨシノの開花・満開の発表をしていました。
過去の観測記録を調べたところ、55年間のうち満開の発表がなかったことが16回もありました。
3、4年に1度は満開が発表されなかったことになります。
桜の花芽の成長には冬の冷え込みが必要です。
冬に十分に冷え込むと桜の花芽が目覚め、春の暖かさで同時に成長していくのですが、冬も暖かいと花芽の目覚めが遅く、咲き進み方もばらばらになります。
すると、満開の条件である8割の開花状態を維持できないため、種子島などの冬も暖かい場所では満開にならないことがあるんです。
今年は記録的な暖冬だったため、桜の開花状況にも影響を与えているんですね。
同じく暖冬だった去年も、開花から満開まで14日間という観測史上2番目に長い記録だったので、今年も同じような長さになるかもしれませんね。