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海面水温のピーク 2020年08月28日
今週は台風8号が東シナ海を北上して、県内でも不安定な天気となりましたが、あすにも次の台風が発生する見込みとなっています。
現在は日本付近の海面水温が高く、ピークを迎えている状態です。
昨日の時点の海面水温を確認すると、台風が発達する目安となる27℃の線が日本海や三陸付近まで広がっていて、平年と比べても2~3℃高くなっていることが分かります。
平年ではどのようになっているか、月別に海面水温を比較してみたところ、このようになりました。
なお、7月と6月には海面水温以外のピークがあって、梅雨が明けて少し時間が経った7月下旬は平均気温が、夏至の時季に当たる6月下旬は太陽高度のピークとなっています。
太陽が最も高くなるときに太陽のエネルギーも最も高くなるはずですが、気温のピークはやや遅れ、海面水温のピークはさらに遅れています。
このような大きなタイムラグが発生することには理由があります。
夏は太陽の日差しが強く、砂浜は裸足では歩けないほど熱くなりますが、海に入ると冷たく感じますよね。
夏は太陽の日差しが強く、砂浜は裸足では歩けないほど熱くなりますが、海に入ると冷たく感じますよね。
つまり、陸地の方が暖まりやすいため、地上の気温も早く上がります。
一方で海水は、密度が大きく暖まりにくいため、海面水温は遅れて上がるんです。
夏の間の太陽からのエネルギーを蓄えて、今年は平年以上に海面水温が高い状態です。
次々と台風が発生する時季でもあるので、今後もこまめに天気情報や台風情報を確認するようにしてください。