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夏と冬の共通点 2020年11月06日
あすは二十四節季の「立冬」ということで暦の上では冬が始まるのですが、同時に25度以上まで上がって、夏日になるところもありそうなんです。
立冬に夏日を観測する、というのも不思議に感じますが、夏と冬には共通点がありますよ。
ヒントは漢字です。
「夏」と「冬」という漢字をよく見ると、同じ部分が使われています。
これには名称があって、「夏」の下の部分は「なつあし」と言われ、「冬」の上の部分は「ふゆがしら」と言われています。
形が同じなのに異なる名称を持っているのは、漢字の成り立ちに由来があります。
『漢字源 改訂第五版』によると、どちらの漢字も象形文字から成り立っているらしいのですが、「夏」は大きな仮面をかぶって足をずらしながら踊る人をから由来しているようです。
大きな覆いが下のものを包む、草木が盛んに茂ることを表しています。
部首は下の部分の「なつあし」になります。
一方で「冬」は、上の部分は食べ物をぶら下げて保存している様子を示していて、下の2つの点は氷の意味で、凍結する季節を意味しています。
このため、部首は「ふゆがしら」ではなく、下の部分の「にすい」となっています。
このように、形は似ていてもまったく違う意味を持っています。
さて、あすにかけて、踊り出したくなるような夏の暑さになりますが、週明け月曜日以降は、霜が降りるような冬の冷え込みが戻ってきます。
日々の気温の変化が大きくなるため、体調管理には十分ご注意ください。