番組表
降水量の観測 2020年12月18日
しばらくはまとまった雨が降らず、空気も乾燥しているのですが、先週の天気情報で宮崎市の降水量に関して誤った情報を伝えていたことに気づきました。
宮崎市で「降水量0ミリ」の日が連続した日数は最長で31日(1942年7月6日~8月5日)と伝えていましたが、正しくは、「降水なし」の日の連続日数でした。
「降水量0ミリ」の連続日数は46日間(1998年12月4日~1999年1月18日)なので、もっと長い期間でした。
大変失礼しました。
なお、「降水量0ミリ」と「降水なし」とでは何が違うのか、ピンとこない方が多いと思いますが、明確な違いがあります。
降水量は雨量計で観測しているのですが、このような機器を使っています。
気象庁ホームページ
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq11.html
雨量計の内部は天秤のようになっていて、雨の量が0.5ミリ溜まるごとに重さで左右に傾きます。
傾いた回数をカウントするので、1回傾くと0.5ミリ、2回で1ミリとなるんです。
ただ、0.5ミリに届かなくても、少ない量の雨が溜まっていますよね。
その場合は、記録上は「降水量0ミリ」となるんです。
簡単にまとめると「降水量0ミリ」とは、わずかに雨が降ったことなのですが、「降水なし」というのは、雨が全く降らかったことを意味しているんです。
表現は似ていますが、雨が降ったか降らなかったか、という大きな違いがあります。
ちなみに、今日で「降水量0ミリ」の日数が28日連続となっています。
「降水量0ミリ」なので、何度か小雨がぱらついたものの、まとまった雨は降っていません。
来週の予報では傘マークがついている日がありますが、それまでは空気の乾燥が続くので、火の始末など十分注意してください。