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木星と土星の最接近 2020年12月22日
昨夜は、木星と土星が397年ぶりの近さまで接近するという天体ショーが観測されました。
日没後のわずかな時間ですが、すっきりと晴れていたので観測された方も多かったのではないでしょうか。
私も20日には自前の天体望遠鏡で撮影してみました。
本来なら木星も土星も明るく、単独で観測する対象なので、このように視野内で2つの惑星を捉えられるのは大変珍しいことです。
撮影の際は明るさの調整が難しく、土星が楕円形になりがちでしたが、どうにか環まで撮影することができました。
約400年ぶりの近さですが、400年前はガリレオ・ガリレイが活躍していた時代です。
当時は天体望遠鏡が発明されて間もない頃で、ガリレオは望遠鏡で木星とその衛星の動きを観測していました。
木星に近い軌道を持つ4つの明るい衛星(イオ・エウロパ・ガニメデ・カリスト)は、ガリレオにちなんで「ガリレオ衛星」と名付けられています。
両惑星の最接近は過ぎましたが、あと数日程度は満月サイズの範囲に収まっています。
晴れる夜が続くので、日没後の天体ショーを観測してみてはいかがでしょうか。