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酒井晋一郎

天気のサカイ目

菜の花の頃の長雨 2021年03月05日

しばらくは雨が降りやすくすっきりしない天気が続きますが、菜の花が咲くころ、ちょうど今の時季に降る長雨のことを菜種梅雨と言います。
 
菜種梅雨となる原因は、冬から春にかけての気圧配置の変化が関係しているので、真冬と春の天気図を確認するとよく分かります。
 
こちらが、この冬最も寒さが厳しかったころの1月7日の天気図です。
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大陸からの高気圧が張り出し、北日本で低気圧が発達しているため、西に高気圧、東に低気圧が位置する西高東低の冬型となっています。
 
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等圧線に沿って大陸からの寒気が入りますが、寒気の流れ込みが強いため、上空の寒気は九州を超えて、沖縄付近まで流れ込みます。
 
なお、あすの予想天気図に注目してみましょう。
210305-3.jpg
北日本では西高東低の冬型で、等圧線に沿って寒気は入りますが、冬の強い寒気は、九州までは届かなくなりますね。
 
210305-4.jpg
反対に、南の海上からは春の暖かい空気が流れ込むため、北からの寒気と南からの暖気がぶつかる場所で雨雲が発生し、雨が降りやすくなります。
これが菜種梅雨の発生する原因となっています。
 
週末以降も雨が降りやすい天気がつづきますが、植物にとって、生長に必要な水分となります。
菜の花だけでなく、他の植物も開花に向かって生長していくのではないでしょうか。

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