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桜はまだ散らない 2021年03月19日
今週桜の開花が発表されたばかりですが、この週末は雨・風ともに強まりそうなので、ちょっと心配です
ただ、開花したばかりの桜にとっては、それほど問題ではありません。
桜の花が散るときには何が起こっているのか、花の構造を見ながら解説していきます。
こちらが桜の花を正面から見た時の写真です。
中央に「めしべ」が1本伸びていて、周りを20本ほどの「おしべ」が囲んでいますね。
そして1番外側には薄いピンクの花びら、「花弁(かべん)」が広がっています。
なお、真横から見るとこのようになっています。
「花弁」を支えるのが「がく」で、根元の方が「花托(かたく)」や「花柄(かへい)」という器官です。
桜の花に限らず、植物の花の構造はだいたいこのようになっています。
さて、植物が開花した後は、受粉や気温などの影響を受けるため、開花から一定の時期が過ぎると「花弁」の根本に「離層」という組織ができます。
すると、桜の枝の部分と花の部分が遮断されるため、花が散ってしまいます。
反対に考えると、「離層」ができていない開花直後であれば、花びらがしっかりくっついたままなので、散りたくても散ることができないんです。
満開は来週後半になりそうなので、天気が回復する週明け以降は、満開に向かって咲き進む桜をたのしみたいですね。