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番組表
「藤」の家紋 2021年04月09日
桜はほとんど散って葉桜となってしまいましたが、今は藤が見ごろを迎えています。
桜と同様に藤も古来より日本で親しまれていて、家紋にも使われてきました。
藤の家紋の中では、藤が垂れ下がって咲く様子を表した「下がり藤」がよく使われています。
また、巴の模様など、形もアレンジもされていて、「黒田藤巴」という家紋は、戦国時代の軍師、黒田官兵衛の家紋です。
さて、藤が家紋によく使われるようになった理由なのですが、藤原鎌足や藤原道長といった、藤原氏に関係しているほか、植物の藤が育つ様子、花が咲く様子にも由来しています。
藤は繁殖力が強く、絡みながらつるを長く伸ばして生長するため、子孫繁栄や長寿につながると考えられました。
さらに、花の咲く様子が実った稲穂に見立てられて、豊作を連想させました。
このように、縁起のいい植物であり、咲いている様子も美しかったため、家紋としても取り入れられるようになったんです。
藤以外にも身近な植物が家紋に取り入れられているので、調べてみると面白そうですね。