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ドイツこぼれ話① 2015年10月26日

ドイツでの取材でコーディネーターとしてお世話になったのは、
日本に留学・在住経験もあるベティーナさんという女性。
メディアの取材コーディネートや通訳としてとても経験豊富な方で、
我々取材クルーの要望に十二分に応えてくださる、とても頼りになる存在でした。

そのベティーナさんが、取材先との交渉などをドイツ語で行っているときに、
あれ?と思ったことが。

会話の途中途中に「あっそう!?」と言ってるような気がしたんですね。
しかも、日本語と同じようなニュアンスで。

訪ねてみると、あっさりと「そうですよ。日本語と同じ意味で『あそう』と言います。」とのこと。
「Ach So」という言葉で、「へぇ、そうなんだ」という意味合いで使う言葉だそうです。
ちなみに、ベティーナさんが日本留学中に、日本人の教授と会話をしていて「なるほど!」と思ったことがあり、
思わずドイツ語の「アッソウ!!」が出てしまったそうなんですが、
会話をしていた相手の教授から「それは天皇陛下が使う言葉だ!」と怒られたそうです。
意味がわからないという若い方は、昭和を知るお父さん、お母さんや、
おじいちゃんおばあちゃんに聞いてみてください。

それはさておき、意識してドイツの人々の会話に耳を傾けてみると、
確かに「アッソウ」が聞こえてきます。
移動のためにタクシーに乗ったときに、
タレントのおひょいさんこと藤村俊二さんに似た運転手さんがベティーナさんの話を聞きながら、
「アソウ、アソーウ、オーケー、アッソーーーーーウ」と連発していたときには、
この後日本語でしゃべりだすんじゃないかと思ってしまったほど。
もちろんほかは何を言っているのかさっぱり理解できませんでしたが、
この「アッソウ」のおかげで一気にドイツ語に親しみを覚えました。

さらにベティーナさんによると、
納得したときだけでなく、言い方によって「本当に?」という疑いの気持ちを込めたりと、
「日本語と言葉の響きも使い方もまったく一緒なんですよ」とのこと。

この説明を聞き、われわれ取材クルー3人は「アッソウ」と言いながら深く頷いたのでありました。

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