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Reらいふ
2021年03月05日
春に華やぐ和菓子 創業100年 伝統の味(2021年03月04日放送)
春を楽しむ行事に和菓子があると、その場が一段と華やぎますね。
きょうは、西都市にある創業100年の老舗和菓子店を紹介します。
「おかし花月」大正10年に西都市杉安で誕生し、17年前に現在の新町に移転しました。
店主は、3代目の中原和文さん。
妻のちどりさんとともに、伝統の味を守り続けています。
看板商品は、らくがん。
創業当時から変わらぬ味は、今も多くの人に愛されています。
国産の米、北海道産の小豆を厳選して、風味豊かでしっとりとした「らくがん」に仕上げています。
材料の配合は、その日の天気や気温、湿度に応じて食感や風味が変わらないように調整しています。
- 【成井:試食】
らくがんと言えば、お供え物のイメージが強くて、パサパサしていると思っていましたが、こんなにしっとりしてるなんて・・
いつでも買える定番はこの「菊ごころ」ですが、100年の歴史が物語る様々な木型が残っています。
季節の移り変わりや年中行事に、このらくがんが欠かせない和菓子だったのがわかります。
冷凍すれば1カ月はおいしく召し上がって頂けます。
県外から来て大量にまとめ買いされる方もいらっしゃいます。
節句や伝統行事には、ご注文に応じて作っております。
こちらは、3代目が考案した人気商品「米粉のわらび餅ロール」。
小麦粉アレルギーの人にもおいしいロールケーキを食べてもらいたいと作られています。
粒あんを生クリームに混ぜ込み、芯にはわらび餅が巻かれています。
また、西都市のふるさと納税の返礼品にもなっている「チーズ饅頭」。
全国からのリピーターも多い商品です。
急速冷凍することで、表面のクッキー生地のサクサク感とチーズのしっとり感が、出来立てのおいしさで届られます。
100年という年月、お客様に愛されてきたのは、真面目においしい和菓子を作ってきたからだと思います。
飾り物のイメージが強いらくがんですが、実は、こんなにおいしい和菓子なんだと知ってもらえたら嬉しいです。
春のひととき、歴史ある和菓子とともに季節を楽しんでみてはいかがでしょうか。