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キニナル!
2022年07月12日
そうめんづくり 守り続ける100年の味(2022年07月11日放送)
夏の食べ物といえば「そうめん」。
大好きな方も多いのではないでしょうか?
このそうめんを夏に製造している製麺所が宮崎市にあります。
そこには100年近く守り続けてきた、そうめんづくりへのこだわりがありました。
青空に映えるそうめん、風にゆれる姿が涼やかです。
宮崎市の﨑田製麺所(さきだせいめんじょ)です。
こちらは、今の時期だけそうめんを作っています。
製麺所3代目の﨑田浩司さんです。
﨑田さんの祖父が昭和初期からこの場所で食堂を営み、麺の製造を始めました。
寒い冬に製造されることが多いそうめんですが、こちらは創業当時から夏場に作っています。
うちは祖父の代からうどん屋をやっておりまして、冬はいいんですが、夏は売上が落ちるので、夏に売れる商品をということでそうめんを作り始めました。
浩司さんは、祖父の代から続くレシピや製法を大切に守りながら、おいしさを追求しています。
そうめんの原材料は小麦粉と塩。
これを機械でこねて、麺帯と呼ばれる麺生地を作っていきます。
私と同じくらいの(機械)壊れもせず、すごく助かっています
麺生地ができたら、いよいよそうめんの形にしていきます。
このあとは、天日干しです。
晴天で、適度な湿度がある日が2日続くことが条件。
まさに、天気との闘いです。
(宮崎は)冬だと乾きすぎるので、適度に湿度があって直射が強い、宮崎の日差しで作るそうめんです。
1日干したそうめんは、翌日に切る作業を行います。
数年前からお得な切れ端も販売しており、直売所では売り切れる程人気があるそうです。
出来上がりまでに約30時間。
手作業にこだわり、一つずつ束ねるそうめんづくりは、8月中ごろまで続きます。
同じものを作り続けていき、今後はお店でも食べられる形で提供できればと思っています。
宮崎の太陽の光と風を浴びた旬のそうめん。
大切に守り続けたい100年の味です。
■﨑田製麺所
TEL:0985-85-0073
※製麺所や宮崎市清武町の四季の夢などの直売所で販売しています。