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Reらいふ
2019年10月23日
宮崎の花 押し花アートの世界(2019年10月22日放送)
今週のテーマは、宮崎の花。
こちらの絵、きれいな花の絵に見えますが、実は絵の具ではなく、押し花で描かれているんです。
これらの作品を作っているのは、宮崎市の押し花作家、小野麗子さん。
子供のころから花が好きで、26年前、押し花の作品に出会ったのを機に、製作活動をスタート。
現在は、作品展や教室を通じて、その魅力を伝えています。
押し花というと、乾燥させた花をそのまま楽しむイメージでしたが、これは違いますね。
美しい花を作りたいので、花びらを一枚ずつはずして乾燥させています。
それを組み立てて、いろいろな花を作っています。
こちらのアサガオ、青色の部分は、実はあじさいの花、ピンクは桜の花びらを使って描かれています。
いろいろな花を使うことで、陰影をよりリアルに、表現できるそうです。
こちらの風景画にも様々な草花が使われています。
おだやかな春の山里の風景をイメージして作りました。
土間は枯れたカヤ、明るい部分はトウモロコシの皮を貼り重ねています。
屋根はアジサイと、紅葉したハゼで表現し、押し花を粉末にして描く点描写も、小野さんならではの技法です。
点描写は、風景画の遠近感を表現するときに使用する技法。
置く場所によって、粉の大きさを変えるのが、ちょっと難しいですね。
花ビラを粉砕したものを、茎などにまぶすと、バラの花びらが、アジサイや桜に。
点描写によって、こんな世界が生まれます。
網状の布などを使って立体感、粉末の花びらを、手でつまんで置くことで、独特の質感にいつも写実的に作りたいと思っています。
くすんだ色がなかなかできないので、冷凍したり、新聞紙で押してわざと変色させて、その色合いを作っています。
押し花の世界は奥が深いので、いろんな画風に挑戦したいと思います。
これからも自分の想像の世界を、押し花によって広げていきたいですね。
小野さんは、気軽に参加できる教室も開いていて、キットを使って、10分程度で作れるものも。
こちらの壁飾りは、ワンコインで体験できます。
様々な草花で表現する、小野さんの押し花アートの世界。
独創的なその魅力に、皆さんも触れてみませんか?
■お問い合わせ
押し花作家 小野麗子さん
TEL:090-3416-1030
※教室は随時受付