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Reらいふ
2019年11月15日
季節を楽しむ 折々の和菓子(2019年11月14日放送)
今週のテーマは「季節を楽しむ」。
今日は、日本の四季を目で楽しみ、舌で味わう、「和菓子」の魅力をお届けします。
大正2年創業、西都市に本店を構える「水野屋」を訪ねました。
和菓子の文化とは、暮らしの中で季節の変化を楽しもうという日本人の豊かな心から生まれました。
四季折々の気候を感じることができるのが和菓子ではないでしょうか。
雪解けの春の草餅。
端午の節句の柏餅。
氷に見立てた水無月はかつて氷が手に入らなかった庶民が生み出した夏のお菓子です。
わらび餅、水ようかん・・・その名を聞いただけで夏の記憶が蘇るようです。
和菓子には四季を愛おしむ繊細な和の心が宿っています。
Q:秋も深まって冬もそこまで来ていますが、今の時期の御菓子というとどういうものがあるのでしょうか?
A:やはり栗の御菓子でしょうか。特に宮崎は美味しい栗の産地になっておりますので、栗羊羹、栗蒸し羊羹、栗きんとんなどおいしくいただけます。
【栗きんとん】
原料は九州産の栗と極少量の砂糖だけです。
ホクホクとした栗の食感となめらかな舌触り、両方が楽しめるんですね。
甘さ控えめで栗本来の味が楽しめます。
茶会の席に欠かせない上生菓子も季節ごとに作っています。
11月は「初霜」。
色づいた木の葉の上に光る粒が初霜を表現しています。
もち米を乾燥させた氷餅というもので、霜の降りる様子を表現しています。
これからの季節の変わり目を感じていただけたらなという思いを込めて作っています。
年が明けてお正月の御菓子と言えば「花びら餅」です。
少し早いですが特別に作っていただきました。
ピンクの味噌餡と甘く煮たごぼうが入っております。
お餅の白と餡のピンクで紅白を表しておりまして、新春らしい御菓子です。
伝統を守りながら新しいものに挑戦してゆくのも和菓子の魅力。
若い人にも和菓子を楽しんでほしいとこの秋誕生したのが「生どら」です。
百年の歴史を持つ老舗ならではの技術が生み出した新商品です。
きなこ風味の生クリームが入っているのですが、香ばしいきなこと濃厚な生クリームがよく合っています。
日常のほっと一息つくときに、身近に和菓子を楽しんでいただけると嬉しいです。
四季折々の和菓子に季節の移ろいを感じながら丁寧に一年を過ごしていけたらいいですね。
■お問い合わせ
- 水野屋本店
西都市中妻1丁目12
TEL:0983-43-0053
8:00 ~ 18:00 - 神宮店
宮崎市神宮1-241
TEL:0985-27-0856
9:00 ~ 18:00 - 山形屋店
宮崎市橘通東3-4-12
TEL:0985-31-3266
10:00 ~ 19:30