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Reらいふ
2019年12月25日
もういくつ寝ると・・・食卓彩る かまぼこ(2019年12月24日放送)
もういくつ寝ると!
お正月の食卓に並ぶ食材の1つ蒲鉾を取りあげます。
訪ねたのは宮崎市にある山口商店。
大正13年創業の蒲鉾専門店です。
品揃えは専門店ならでは。
定番の紅白蒲鉾を始めベーコンや宮崎産のゴボウが入った物など様々な製品が並びます。
お店を営む山口徹さん、保さん兄弟です。
3代目店主の下、新たな商品を開発するなど、蒲鉾作りに励んでいます。
12月は正月に向け、蒲鉾作りの最盛期です。
小さな商店なので大量生産はできませんが、1つ1つ心を込めて作っています。
中でも人気の「柚子蒲鉾」は、西米良の柚子を使った香り高い一品。
かまぼこを美味しく食べるポイントは厚さです。
うすくても厚すぎてもダメで、正解は1センチ1ミリです。
食感喉越しが一番良い厚さなんです。
弾力を引き出す決め手となるのが、魚の身をする工程。
昔ながらの石臼を使います。
すり身は、少しでも温度が上がると固まってしまうため、均一に練るためには温度変化が少ない石臼が欠かせません。
柔らかさを見ながら塩を入れ、粘りと弾力を引き出します。
季節や天候によっても変化するため熟練の技が必要です。
専用の包丁を使い、すった身を均一に伸ばします。
昆布ですり身を巻いて作る昆布巻。縁起物なので正月前は1日に300本以上ひたすら巻き続けています。
こちらは日の出をイメージした「旭巻き」。
卵の断面が美しい一品です。
彩り華やかな「細工蒲鉾」もお正月にぴったり。
食卓が華やぎます。
シンプルな蒲鉾でも一手間加えることで豪華に。
端から左右互い違いに切り込みを入れます。
切った先を軽く結べば「結び蒲鉾」の完成です。
家庭では食べる分だけ切って残りはラップして冷蔵して下さい。
板は水分調整の役割もあるので食感が保てます。
帰省の際の手土産にもぴったり。
正月の食卓を彩る一品に加えてみてはいかがでしょう。