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Reらいふ
2019年03月13日
震災への備え 津波避難タワー(2019年3月12日放送)
震災への備え。
日向灘に面する宮崎では南海トラフによる地震も懸念されています。
きょうは、津波の際、住民が避難する津波避難タワーについてお伝えします。
静岡県沖から日向灘まで伸びる、南海トラフと呼ばれる海溝。
これまでに多くの地震が発生していて、今後マグニチュード9という最大クラスの地震が発生する可能性もあると考えられています。
宮崎の被害想定は、最大で死者約35000人。
建物被害が約89000棟。
避難者は40万人とされています。
死者数のうち9割は津波によるものと想定されています。
県では津波避難施設の整備を支援するとともに早期避難を呼びかけ、津波による被害の軽減を目指しています。
去年12月、高鍋町樋渡地区に設置された津波避難タワーです。
高さは8メートル。
鉄筋コンクリート構造で屋上と2階部分にあわせて256人の避難が可能です。
避難する際は外の階段を使って上ります。
海岸線から1キロメートル程離れた樋渡地区では南海トラフを震源とする地震が発生した場合、全域で1メートルから2メートルの浸水が想定されています。
タワーには備蓄型の収納ベンチがあり、非常食や水をはじめ防災ラジオ、非常用簡易トイレなどが備えられています。
また、屋上には電源を確保するための太陽光発電機も設置されていて、今後住民参加型の訓練が実施される予定です。
これらの避難施設は地域住民が一時的に避難するための緊急避難場所です。
近くに安全な高台等がなく、限られた時間内に逃げることが困難な地域に建てられています。
現在、延岡・日向・高鍋・新富・宮崎・日南・串間に19基完成していて、今後全部で26基整備されることになっています。
津波から身を守るには、すぐ逃げることです。
予めどこに逃げるか、ハザードマップを確認するとともに、出先などで地震に遭遇した場合は、水平避難(遠く)ではなく、頑丈な建物の垂直避難(高く)を心がけます。
津波のエネルギーは想像以上です。
30センチの津波でも人間は歩くことはできません。
津波が来るまでに早めに避難して下さい。
いつ発生してもおかしくない巨大地震。
正しく恐れて日頃から避難行動を確認しておくことが大切です。
■お問合せ
宮崎県危機管理課
TEL:0985-26-7949