平成の思い出、今日は平成生まれの花たちにスポットを当ててお送りします。
温暖で日照時間の長い宮崎県は、スイートピーの栽培に適しておりその生産量は日本一。
県総合農業試験場では平成元年よりスイートピーの育成を行ってきました。

スイートピーの栽培が始まった頃は、海外から種子を輸入して栽培していました。
でもその種子からできた花が、咲く時期が違ったり、花の色が違ったりということがあったので、揃った品種を作ってほしいということで品種育成が始まりました。

その地道な研究の中で誕生したのが「式部」です。
花びらが2色で構成されています。きれいですね～。
平安時代の十二単を連想させる雅な色合わせから名づけられました。
深い紅色の組み合わせは「紅式部」。
やさしいピンクと白は「恋式部」。
最も若い「青式部」は平成28年生まれです。
その美しさは国内だけでなく海外でも高い評価を受けています。

平成に生まれた花と言えばもう一つあります。こどもの国に行ってみてください。
というわけで青島、「こどものくに」にやってきました。
こちらに咲いている平成生まれの花、それはラナンキュラスの新品種「ラックス」です。
ラナンキュラスと言えば花びらが幾重にも重なる大きな一輪咲きの花が一般的ですが、ラックスはスプレー咲きで光沢のある花びらが特徴です。

花が咲く期間が長く雨風にも強いのでガーデニングに最適。
生み出したのは綾園芸の草野修一さんです。
国内で流通するラナンキュラスの約7割300品種以上を生み出したスーパー花メンです。

平成の時代、この30年というのは花の世界にとってはどんな時代だったのでしょうか。
個性化の時代になって、このラックスもそうですがいろんな花が、いろんな品種が出てきてガーデニングも非常に個性的なお庭が増えています。
時代に合わせて変化をしながら私たちの暮らしの中で癒しとときめきを与えてくれる花。
まもなく訪れる新しい時代も花を愛でる心のゆとりをもって迎えたいものですね。

■お問合せ
【宮崎県総合農業試験場 花き部】
宮崎市佐土原町下那珂5805
TEL：0985-73-7094

【こどものくに】
宮崎市青島1丁目1番1号
TEL：0985-65-1111
※入園無料