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Reらいふ
2019年05月08日
時代を超えて 美郷町産の栗菓子(2019年5月7日放送)
今週のテーマは「時代を超えて」。
伝統を引き継ぎながら、新しい時代を切り開いて活躍する元気な企業を紹介します。
今日はこちらです。高鍋町に店を構える「日向利久庵」。
美郷町の栗を使った和菓子と洋菓子の専門店です。
4年前、後継者がなく廃業を決めていた「日向庵」を当時、創業支援の会社を経営していた弓削龍生さんが引き継ぎ再生させました。
【きっかけ】
こちらのお菓子は昔からおいしくいただいていたのですが、この味を残していきたいなと思っており、また地元の方の復活を望まれる声もありまして、その思いもあってこの事業を始めたというのがあります。
美郷町の栗の美味しさを最大限に生かした栗菓子は、ふるさとの味として地元の人々に長く愛されてきました。
経営を引き継いだ弓削さんが大切にしたのは伝統の味を守ることです。
さらに、そのクオリティの高さをロゴのデザインなどに反映させ販路の拡大につなげました。
【具体的に行ったこと】
この時代になりまして、インターネット通販なども増えてまいりまして、そちらの方に販路を変えたりとか、後はこういった
高鍋にフラッグショップ、旗艦店をオープンさせたり、また、東京の百貨店に卸しをさせていただいて、全国的に知名度が上がるように努力しています。
店の看板商品二品は日本の贈答品百選にも選ばれました。
大粒の栗の渋皮煮に黒糖風味の羊羹をまとわせた「栗利久」。
そして、水を一切加えず栗と少量の砂糖のみで炊き上げた「黄樹」です。
こちらでは看板商品の二つを一度に味わうことができるんです。
カフェスペースで提供している「栗づくし」です。
【栗利久】栗の自然な甘さに羊羹のコクが加わって贅沢な味ですね。
【黄樹】とってもなめらかです。シルクのような舌触りでしっとりしていて、栗そのものを味わえます。
事業の承継は、地元経済を支えるサイクルの鍵になると弓削さんは話します。
「例えばうちの会社の原材料を作っている会社とか、地元の農家に関係することですので、こういった事業承継が大事だと考えています。宮崎のいいものを伝えていきたいと思っているので、日本全国に、また海外にも発信できるような会社になっていければと思っています。」
平成から令和へ時代の変化に対応しながらひとつの味を守る若い力が活躍しています。
■お問合せ
【日向利久庵】
高鍋本店
児湯郡高鍋町高鍋町684番地ロ
TEL:0983-23-1230
営業時間:9:00~18:00
さいごうの関店
東臼杵郡美郷町西郷区田代5781-11
TEL:0982-66-2728
営業時間:9:00~18:00