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Reらいふ
2019年09月10日
もうすぐ敬老の日 オーラルフレイルを防ごう(2019年9月9日放送)
まもなく敬老の日です。
年齢を重ねても元気に過ごすために・・・
今日は「お口」の健康について紹介します。
みなさん「オーラルフレイル」って、ご存じですか?
お話を聞いたのは宮崎市の佐野歯科 院長で県歯科医師会 常務理事の佐野 裕一先生です。
Q:オーラルフレイルって何ですか?
A:「オーラル」は口腔「フレイル」は筋力や心身の活力が虚弱した状態を指します。
つまり「口腔機能が低下したお口の虚弱状態のこと」です。
例えば・・・
- 食べこぼしをするようになった
- 軟らかいものばかり食べている
- 活舌が悪い
- むせることがある
などが症状として挙げられます。
お口の変化を見逃すとオーラルフレイルが進行して、物を食べたり飲み込んだり、発音や唾液の分泌など様々な口腔機能が低下し、栄養障害や運動障害など心身の機能低下につながることがあります。
研究の結果、オーラルフレイルの人はそうでない人に比べて数年後に要介護認定となるリスクや死亡するリスクなどが約2倍、高いことが分かっています。
では、どうすれば「オーラルフレイル」を予防できるのでしょうか?
定期的に歯科検診を受けてお口の健康を維持することがまずは大切です。
ただ、宮崎県は平均に比べて定期的な歯科検診の受診率が低いことが問題です。
むせたり硬いものが食べにくいなどオーラルフレイルが心配な方は保険で口腔機能の検査ができる場合があるので病院で相談しましょう。
食べ物では・・・
玄米やゴボウ、アーモンドなど食物繊維が多くかみ応えのあるものを積極的に食事に取り入れることで筋肉の強化につながります。
新聞や本を声に出して読んだりカラオケに行って歌を歌うのもおすすめです。
おしまいにお口の体操を教えてもらいました。
「パンダの宝物」というフレーズを繰り返しお食事前とか就寝前に発声するのが有効です。
唇をしっかり閉じたりとかベロを前後に動かすのは大事な動きです。
オーラルフレイルを予防して早期に対策することで健康寿命を延ばしましょう。
■お問い合わせ
宮崎県歯科医師会
TEL:0985-29-0055
佐野歯科
宮崎市鶴島1丁目9番19号
TEL:0985-22-4275
◇オーラルフレイルを予防するためにはバランスのいい食事も重要で、特に肉などのたんぱく質を摂取することがおすすめです。