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Reらいふ
2020年03月10日
自然災害への備え 身近な耐震化(2020年03月09日放送)
今週は「自然災害への備え」というテーマでお送りします。
みなさんは、地震が起きた場合の住まいの耐震化はできていますか?
詳しい話をうかがったのは、宮崎県 県危機管理課の金丸美穂さんです。
宮崎県では大規模災害から命を守る3つの行動として
- 家具の固定と家屋の耐震化
- 早期避難
- 備蓄の取り組み
を呼び掛けています。
これらは命を守るために大切な行動です。
すぐに取り組んでいただきたいです。
きょう考えていくのは「耐震化」について。
住宅の耐震工事をしたり専用の器具を使って家具を固定したりと、様々な取り組み方がありますが、家具や小物の配置を見直すことで耐震につながるそうです。
大地震が発生した時に家具は倒れたり動いたり飛んできたり、まさに凶器となります。
部屋の中のものを減らしたり散らかったら片付けるなど、そんな当たり前のことが実は家の中の安全性を高めます。
部屋を片付けたら続いて家具の配置を考えます。
出入口をふさがないように家具を配置を工夫します。
例えば、入り口に置く家具も扉の方向に気を付けなければ、大切な避難ルートをふさいでしまうことになります。
リビングやダイニングなど家族が集まるテーブルの周りには、食器棚や大きな家具などを置くのは避けましょう。
そして子供部屋ですが、ものが密集しやすく多くの危険が潜んでいます。
勉強机の下には物を置かず、逃げ込めるスペースを確保しておきましょう。
続いて、今すぐできる収納スペースの耐震化です。
収納棚ですが重くて硬いもの、割れやすいものは棚の下の方に、軽いものや落ちてあたっても痛くないものを上の方に置き換えるだけで、地震に強い収納方法になります。
また食器棚の食器は高く積み上げて収納するのは控えましょう。
下から中・大・小の順に重ねれば揺れに強い安定した置き方になります」
包丁や重い鍋など出したままの調理器具は、突然の揺れで落ちたり飛んだり大けがの元になります。
使い終わったらすぐに収納しましょう。
防災の取り組みは難しいと考えがちですが、普段の工夫の中で目線を変えればすぐに取り組めることが多いのです。
できることからすぐに取り組んでもらいたいと思います。
小さな行動が命を守ることにつながります。
みなさんの住まいにもぜひ取り入れてください。
■お問い合わせ
宮崎県 危機管理課
TEL:0985-26-7066