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Reらいふ
2020年09月25日
健康管理 見直そう!水(2020年09月24日放送)
今週のテーマは「健康管理」。
きょうは、生きるために欠かすことのできない「水」についてお伝えします。
訪れたのは、宮崎市にある野村循環器内科クリニック。
院長の野村勝政さんは、水の重要性を学び、その知識を多くの人に広める「アクアソムリエマイスター」でもあります。
一般的に人間は水分を摂れなくなると4日~5日しか生きることができません。
しかし、水だけでも摂取していれば約1カ月は生きることができます。
人間の健康管理において「水」は、とても大切な役割を担っています。
人間の体は約60%が水でできています。
乳児は70%、新生児は80%です。
特に脳は、80%が水分です。
水を整えることは脳を整えることにつながるので、より気を付けて水を飲むことが必要です。
そうすれば、認知症の予防にもつがることがわかっています。
体内に入った水の役割は、栄養分を運び老廃物を出す。
火事の火を消すように、体の炎症をおさえ 体温調整をしてくれます。
では、1日にどのくらいの水分を摂ればいいのでしょうか。
個人差はありますが、一日に体重×0.3が目安です。
体重50キログラムなら1.5リットルぐらいを、食事以外の食間に飲むように心がけてください。
水分補給が目的なので、水や麦茶などカフェインを含まないものがおすすめです。
カフェインは利尿作用があり、自律神経の活性化にもつながります。
摂りすぎには注意してください。
寝る前に飲むと不眠の原因にもなるので、飲む時間帯にも気をつけましょう。
コーヒーや緑茶などカフェインを含む飲み物は、リラックス効果が高いので、仕事の合間など、昼間リフレッシュしたい時がいいかもしれません。
また、水は一気に飲むと、吸収されず、すぐに排泄されます。
飲むタイミングを決め、1回にコップ一杯程度をゆっくりこまめに飲んでください。
最後に注意点です!
心臓や腎臓に疾患がある人は、水を摂りすぎると体に負担がかかります。
高齢者はもちろんですが、若い人も定期的に健診を受けて健康状態をチェックしてください。
さらに・・・
水を飲んでいるのに頭痛やめまい、吐き気などの症状が出る場合、体内の塩分濃度が低下した水中毒をおこしていることもあります。
真水を飲みすぎるのも危険です。
その場合は経口補水液や塩分タブレットが有効です。
ただし、日常的な生活で高齢者の方が経口補水液などを必要以上に摂取するのは、塩分過多の原因になる可能性もあります。
自分の体調や生活環境に合った水分の取り方をすることが重要です。
自分の体と向き合い、自分に必要な水分をしっかり補給。
それが健康管理の第一歩ですね。
■お問い合わせ
野村循環器内科クリニック
宮崎市恒久
TEL:0985-52-7171