今週のテーマは、新年にふさわしく「姿勢を正す」。
今日は、正しい姿勢を大切にする日本の伝統芸能の世界を訪ねます。

宮崎市を拠点に活動する「村上三絃道」。
津軽三味線をはじめ、民謡、太鼓などの指導のほか国内外で多彩な演奏活動を行っています。
三代目家元 村上由宇月さんです。

姿勢を正すということは、集中力をアップさせるだけではなくて、持続力だったり、バランス感覚が鋭くなったり、いいことずくめなので、子供たちや大人の方も、皆さん姿勢、特に立腰と呼ばれる腰骨を立てる姿勢を指導しています。

スクールコンサート 国富町立森永小学校 2020年10月15日

伝統音楽を通して「豊かな人づくり」を目指す村上三絃道はスクールコンサートを精力的に行っており、演奏を体験させながら姿勢の大切さについて子供たちに説いています。

■立腰の姿勢って聞いたことありますか？
この姿勢は、勉強の時、テストを受ける時、集中力がアップして、いろんなことを思い出せる姿勢です。
立腰の姿勢とは教育学者　森 信三が提唱したもので「心を立てるためにはまず身を起こす」という理念を基本とする「立腰教育」として教育現場に取り入れられています。

立腰の姿勢

1. まず、足の裏をしっかりと床に着けます。
2. おへそを正面に向けて腰骨を立て背骨を一つずつ順番に重ねていくイメージです。
3. 最後に肩を上げてストンと下ろします。

※最初は腰に手を当ててやられてみた方が簡単にできると思います。

下半身が安定して、下腹に力が入るような感じで、呼吸も心なしか呼吸スムーズに流れるような感じがしますね。

この姿勢が身に付くと、呼吸が整って血の巡りも良くなってきます。
また、心をすぐに整えるというのは難しいですけれど、姿勢はすぐに整えられるので、心も、体が整っていれば、体についてくるということもありますし、是非日常生活に取り入れていただきたいです。

健康な心と体は「姿勢」から。
美しい音色の秘密もまた美しい姿勢にありました。

■お問い合わせ
村上三絃道
宮崎市阿波岐原町前浜4276-626
TEL：0985-27-6628
URL：http://www.sangen.com