30代を超えるとお肌の油分が減って、自分の力だけで潤いを保つことは難しいようです。
しかし、できる限りの手は尽くしたいですよね。
きょうは、「お肌の保湿」についてお伝えします。

宮崎市の「トリニティ フェイシャルスパ」スパセラピストの田島智子さんに、教えてもらいます。

今、一番多いお肌のトラブルはマスクによる肌荒れです。
マスクの摩擦による赤みやブツブツが出たり、乾燥による肌荒れのご相談も増えています。

呼気が充満するマスクの中は、清潔とは言い切れません。
温度や湿度が高く、口の中の雑菌が繁殖しやすい状態です。
汗や皮脂も増えて、ニキビや吹き出物の原因にもなります。
そして、マスク内部の湿気は外したとたん急激に蒸発し、肌内部の水分も奪われて乾燥が進んでしまいます。

乳液やクリームを持ち歩いて、マスクを外した時にすぐつけるようにします。
お化粧が崩れない程度に、やさしく上にのせる感じです。
ここで化粧水をスプレーしたりすると、さらに水分の蒸発を促すので、油分で膜を作ることをおすすめします。

また、口紅やリップをつける回数も減り、唇がガサガサになっていませんか。
こまめにつけることを意識したいですね。
そして、かさついた角質は、ついはがしたくなりますが、お風呂に入る前にワセリンを唇に塗ってください。
温まって角質がふやけてから、ガーゼでやさしくふき取るようにしてカサカサした部分を取り除きます。

さらに、消毒液を頻繁につける手の潤いも気になるところ。
洗剤を使ったり水仕事をする時はゴム手袋をはめるのが理想ですが、できない場合は水仕事の前にハンドクリーム＋手荒れを予防する保護クリームをつけると、ある程度手荒れを防げます。
濡れた手は、しっかり拭いて水分を残さないのも基本です。
クリームは、指の間や指先、爪の生え際、手首も忘れずにつけましょう。

「化粧水をたっぷりつける事が保湿」だと勘違いされてる方が多いのが気になります。
つけた化粧水が蒸発しないように保護膜をつくることが必要です。
乳液やクリームの油分は、そのために役立ちます。

化粧用のオリーブオイルやホホバオイルなど、植物由来のオイルなら、ベタつきも気になりませんので、お肌の保湿のために上手に活用してみてください。
お肌に潤いのある状態で、この冬を乗り越えたいですね。

■お問い合わせ
トリニティ フェイシャルスパ
宮崎市祇園1-122-4
TEL：0985-41-6331