台風への備え、きょうは「非常用持ち出し袋」についてお伝えします。
「防災コンサルタント Mamoruwa」代表の黒木淳子さんです。
よろしくお願いします。
「非常用持ち出し袋」を準備する時の注意点を教えてください。

災害用の持ち出し袋は、一種類ではないということです。
1つは、すぐに逃げる必要がある時に持ち出す「緊急避難用」です。
こちらは、一泊野宿をすることを想定して、最初の一日をしのげるようにご覧のようなものになります。
軍手やロープ、運動靴も必要ですね。
充電器は電池式か手回しタイプを準備しておきましょう。

そしてもう1つは、避難する時に必要なものになります。

「台風への備え」に必要なのは、こちらの「非常用持ち出し袋」です。
重要なのは、暑さ対策です。
停電する可能性が高いので、熱中症予防対策を考えておいてください。

水は、コップが必要な大きいサイズではなく、500mlボトルで準備します。
他にも、経口補水液や塩あめ、体を冷やす物がとても役に立ちます。

常備薬や痛み止め、時期的に虫刺され用のかゆみ止めもあると安心です。

歯磨きは、水が使えなくなることもあるので、マウスウォッシュがおすすめです。
介護用のスポンジ歯ブラシや赤ちゃん用の歯磨きシートも役に立ちます。

髭剃り用のT字カミソリや、保湿クリームも忘れずに。

トラベル用の紙パンツも力強い味方です。

マスクなど感染症予防グッズは当たり前ですが、その都度使い切れる紙石せっけんがあると便利です。

さらに！
避難中は、心身ともにストレスがかかります。

何か「落ち着けるもの」があるといいですね。
コーヒーやハーブティー、お子さんにはキャンディなどお菓子類。
いい香りがするハンドクリームなども気分がすっきりすると思います。

最後に大切なのは、年2回は中身を見直すこと。
衣替えと一緒です。
季節によって使うものを入れ替え、必要な薬の見直しや、消費期限の確認も行いましょう。
そのためにも、非常用持ち出し袋は、常に目の届く場所に置いておくことも重要です。

面倒がらず、今すぐに！
台風への備えをしておきましょう。