今週は「主婦のミカタ」。
庭木など樹木の困り事を解決してくれるプロフェッショナル「空師」をご紹介します。

高い場所にある木を専門に伐採する職業で、空に近い所で作業することから「空師」と呼ばれています。
仕事場は、住宅地や重機が入れない斜面や狭い場所などが中心。

広い山の中とは違い、根本から切り倒すことはできません。
そこで木に登り、上から少しずつ切って伐採するのが空師の仕事です。

■桐山雄一さん
3年前から空師として活動しています。
きっかけは、ボルダリング。
桐山さん、実は、元国体強化選手でもあるんです。

元々ボルダリングをしていた関係で、高いところに登るのが大好き。
競技を通し相方と出会い、空師という職業にも出会いました。
空師に国家資格はありませんが、確かな技術を身に付けるため、民間資格を取得。

県の内外、様々な現場を回り、これまでに100本以上を伐採してきました。
時には数十メートルの高さで作業することもあったと言います。

大体下から、らせん状に枝をはじいていき、最終的に幹だけを残して切っていきます。
管理しないと木は成長していくので、気づいたときには手遅れという声が多いそうです。

• 【話：桐山さん】
  ぼくたちが作業する現場は重機とか高所作業車が一切入らないような場所が多いので...
  例えば個人宅とか神社、電線にからんでいるような場所が多いので、直接木に登って命がけで作業しています。

桐山さんが身に付ける装具の重さは、チェーンソーを含め10kg程。
これらの装具を身につけロープなどを利用して登ります。
伐採した木は切り落とすと危険なため、ロープで吊るし、安全な場所へ慎重に下ろしていきます。
危険を伴うため、作業は必ず2人以上で行います。

木に登ると視野が狭くなるので、どこからの作業が安全に慎重にできるのか、意見交換を大事にしながら作業しています。
この仕事してなければ木のことを知ることもできないし、自然に感謝するっていうか神聖な気持ちでこの仕事に取り組んでいます。

安心安全なアフター環境を作ってきたが、これから台風の時期とか来るのでそういったところで僕たちの存在を理解して頂き利用してほしいと思います。
高い場所や危険なところにある木を安全に取り除く、樹上の職人「空師」。
暮らしの心強い味方です。

■お問い合わせ
ロープワークK（桐山さん）
TEL：090-3668-3871
HP：http://www.ropework-k.jp/
※作業費用は広さ・難易度などにより変わります。
※見積無料